お世話になった作家Nさんが先日亡くなった。
つい先日お会いしたばかりなのに・・・
体調が悪いので入院してきます、と書かれたメールが
最後の便りになってしまった。
毎年開催されていたNさんの個展の案内ハガキは、
毎回ウィットに富んでいて、心がぐっと惹かれるおしゃれな、そして
短いメッセージが刻まれ、それをいつも楽しみにしていた。
版画作品とタイトルはいつも絶妙で、
作品を見た人のそれぞれの心の中にある記憶を呼び覚ましてくれるようなものだと感じていたが、
もうそれも見られないと思うと本当に残念でならない。
生きているうちに精一杯、悔いのないように写真で表現をしておこう、と
そう思う梅雨寒の一日だった。
一番右がN氏の作品「取捨の人」